今回は「3C分析」というマーケティングのフレームワークについて皆さんと学べて行ければ良いと思います!
3C分析の概要
3C分析とは:
顧客(Customer)カスタマー
競合(Competitor)コンペティター
自社(Company)カンパニー
の3つの要素をそれぞれ分析するフレームワークです!
順番としては上の順番のように
顧客と市場の分析▶︎競合の動向を把握▶︎自社の強みと弱みを評価する。
- 分析の順序: 外的要因から内的要因へと進める。
- 結果の活用: 市場参入戦略や製品開発戦略に役立てる。
- 3C分析の情報は自分の足で集める
- 徹底的に「事実」を集めることが重要
なぜするのか
マーケティング戦略の方向性を決定するために必要な情報を収集し、自社の強みと弱みを理解することです。これにより、競合との差別化ポイントを把握できます。
市場機会を見つけるため
3C分析を通じて、顧客のニーズや競合の弱点、自社の強みを明確にすることで、新しいビジネスチャンスや市場機会を見つけやすくなります。
例えば、顧客が満たされていないニーズを見つけたり、競合が手薄な分野に自社が強みを活かして進出できる機会を見つけることができます。
競争優位性を高めるため
競合分析を行うことで、競合他社の強みや戦略を把握し、それに対抗するための差別化ポイントや競争優位性を明確にできます。
顧客のニーズに合致し、かつ競合と異なる価値を提供することで、自社の競争力を強化できます。
戦略的な意思決定を行うため
3C分析によって、自社がどのような市場にいるのか、どの顧客にアプローチするべきか、競合に対してどう差別化するかが明確になるため、具体的で効果的な戦略を立てることが可能になります。
これにより、マーケティング活動や製品開発、サービス提供などの具体的な施策を最適化できます。
顧客 (Customer)
顧客を理解することは、マーケティング戦略の基盤です‼️
・市場セグメンテーション
顧客は一様ではありません。
年齢、性別、地域、収入、ライフスタイル、価値観などによって市場を細分化し、ターゲット市場を特定します。これを「セグメンテーション」と呼び、具体的なターゲット市場に向けた戦略を立てるための第一歩です。
• 顧客の購買行動
顧客がどのようなプロセスで商品やサービスを購入するのかを理解します。
購買の意思決定に至るまでのプロセス(情報の収集、選択肢の比較、購買動機、購買後の評価など)を知ることで、適切なマーケティング施策が可能になります。
• ニーズとペインポイント
顧客がどのようなニーズを持っているか、またどのような「ペインポイント」(解決すべき課題や問題)を抱えているかを特定することが重要です。この理解があれば、顧客の問題を解決する製品やサービスを提案できます。
• 顧客の価値観やトレンド
顧客の価値観や消費トレンドを把握することで、共感を得られるメッセージを発信できます。
競合 (Competitor)
競合分析は、自社のポジショニングを明確にするために不可欠です。
競合他社に勝つための戦略を立てるには、以下の要素を分析します。
・競合の製品・サービスの特徴
競合他社が提供している製品やサービスがどのような特徴や機能を持っているのかを把握します。また、競合が顧客に対してどのような価値提案をしているのかも重要なポイントです。
• 競合の強みと弱み
競合他社の成功要因や市場での強みを分析します。たとえば、技術力が強い、ブランド力がある、顧客サポートが優れているなどです。一方で、弱みも分析し、競合がカバーできていない部分を自社が補うことで差別化が可能になります。
• 競争環境の把握
競合他社間のシェアや成長率を把握することで、自社が市場でどのような位置にいるのかを理解します。また、新規参入者の脅威や代替製品の存在も競争環境に影響を与える要素です。
• マーケティング戦略の分析
競合がどのようにマーケティング活動を行っているのか、特に広告やプロモーション、価格戦略、チャネル戦略などを分析します。これにより、競合のマーケティング手法を学びつつ、差別化のポイントを見つけることができます。
自社 (Company)
自社の分析では、自社の強みや弱み、競争優位性を冷静に評価することが重要です。以下のポイントに着目して、自社の現状を把握します。
・強みと弱みの分析(SWOT分析)
自社が持つリソースやスキル、技術、ブランド力など、競争上の強みを把握します。また、逆に、競合に比べて弱い部分や改善が必要な部分も客観的に評価します。この分析により、どこで競争優位を発揮できるかが明確になります。
• 経営資源とリソース
人材、技術、資本、ブランド、販売チャネルなど、自社が持つ資源を確認します。たとえば、研究開発のリソースが豊富であれば、技術革新に強みがあるといえます。また、独自の販売チャネルや顧客基盤も重要なリソースです。
• 競争優位性の確立
自社の強みを競合他社と比較して、どの部分で差別化できるのかを考えます。たとえば、コストリーダーシップ戦略を取るのか、製品の品質やサービスの充実によって差別化を図るのか、明確な競争優位性を定義することが大切です。
• ビジネスモデルの検討
自社がどのように利益を上げているか、つまりどのようなビジネスモデルを採用しているかも分析の対象です。持続的な収益を確保するために、製品・サービスの提供方法や価格設定、販売方法などが適切であるかを見直します。
例題
菓子メーカーで新商品のグミを開発する際に3C分析をしてみましょう‼️
顧客 (Customer)
• ターゲット市場の特定
グミの消費者層は幅広く、子どもから大人までいます。例えば、10代〜20代の若者をターゲットにするなら、SNS映えする見た目やユニークな味が重視されるでしょう。
また、30代以上の健康志向の高い層をターゲットにするなら、低糖質やビタミン配合などの「ヘルシーさ」をアピールすることが重要になります。
• 購買行動の分析
グミの購入はスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが一般的ですが、ターゲットとなる若い世代はECサイトやSNSを通じて商品を知り、購入することが増えています。
• ニーズと価値観
若い世代は「楽しい体験」や「ユニークな商品」を好む傾向にあります。
例えば、食感が変わるグミや、酸っぱい→甘いといった味の変化を楽しめるグミ、見た目が可愛らしくカラフルで写真映えするものなどがヒットしやすいです。
健康志向の人々は「無添加」「オーガニック」「低カロリー」といった要素を求めています。
競合 (Competitor)
• 主要競合
グミ市場には大手メーカー(例:ハリボー、明治、UHA味覚糖)などが存在します。これらの企業は、味や見た目、パッケージデザイン、マーケティング戦略において強力なブランド力を持っています。特に、ハリボーの「ゴールドベア」や、明治の「果汁グミ」などは既に広く認知されています。
• 競合の強みと弱み
大手メーカーは安定した品質と豊富なラインナップを持ち、大規模なプロモーションも行います。しかし、規模が大きい分、新しいアイデアやトレンドに素早く対応するのが難しいこともあります。ここに、中小メーカーやスタートアップ企業が「ユニークなコンセプト」や「トレンドに即した製品」で差別化を図るチャンスがあります。
• 競争環境の把握
グミ市場は競争が激しく、新しい味やコンセプトの商品が次々に登場しています。消費者の関心は常に新しいものに向けられるため、流行に敏感であることが重要です。
例えば、最近は「健康志向」や「機能性食品」としてのグミが注目されています。このトレンドに乗るか、全く新しいカテゴリを作り出すかが競争戦略のポイントです。
自社 (Company)
• 強みと弱みの分析
自社が持つ強みが何かを考えます。例えば、製造技術に強みがあるなら、他社が真似できない独特の食感や形状のグミを作ることができます。
また、他にはないフレーバーや、視覚的にインパクトのあるパッケージデザインができるかもしれません。
一方で、流通網が弱い場合、スーパーやコンビニに商品を置くのが難しく、オンライン販売に注力する必要が出てくる可能性があります。
• 競争優位性の確立
自社製品を他社と差別化するためには、「他にない特徴」を見つけることが重要です。
例えば、全く新しい味覚体験を提供するグミや、特定のビタミンや栄養素が含まれた「機能性グミ」を提供することが考えられます。また、ターゲット顧客層に強くアピールできるブランディングを構築することも大切です。
• ビジネスモデルの検討
グミの販売方法についても考えます。店舗での販売に加えて、サブスクリプションモデルで定期的に新しいフレーバーを届けるサービスを導入するなど、新しいビジネスモデルを導入することで、競争力を高めることができます。
特にオンライン市場が拡大している中、SNSやインフルエンサーを活用したプロモーションも重要な戦略となるでしょう。
まとめ
3C分析を怠ると、誤った方向に進んでしまい、最終的には成功を収められないこともあります。そのため、泥臭くても、事実と数値に基づいてしっかりと分析し、正しい結論を導き出すことが非常に大切です‼️
投稿者プロフィール
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・札幌出身 1997年生まれ
経歴
・医療事務→バイヤー・B to C営業→マーケター
趣味
・サッカー・筋トレ・銭湯・散歩
誰でも分かりやすいマーケティングの内容を投稿していきますのでよろしくお願いします
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